読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

自作*アナライズ

作曲した内容の公開と分析です。参考となる部分があったら嬉しいです!

Spiral/ライフワークとなる〈05〉肝のミニマルパートだ!!

中間部に入るミニマルパート。

これか本作の最もな特長となる。

ミニマルとはミニマルミュージックのこと。

代表的な作曲家としてスティーヴライヒ、フィリップグラスがあげられる。

シンプルでコンパクトなテーマを繰り返し、楽器の出し入れや、ブレイク、そして極めて厳しく管理された一定のテンポにより進行する現代音楽のひとつの分野。

僕はこの音楽を坂本龍一さんのラジオ番組で初めて聴いた。

因にグラスだったが、即座に自分との相性の良さを感じたものだった。

その音楽の構成は、旧来からある手垢のつきまくったものとは全く違う新機軸のものだった。

そのミニマルの要素から作品を作るというのは若い頃から挑戦して来たことだ。

つまりはこのラジオ番組は僕にとって案外、大きな出来事だったということになる。

 

さてこの「Spiral」はテーマにおいては誰もが馴染みのある普遍的なコードプログレッションを使い、展開部においてはシンプルなハーモニー、また変拍子とディミニュッシュドスケールを組み合わせたパートから成立していた。

そこに中間部ミニマルパートを入れて、メリハリを付けて、後半のテーマ回帰に持って行く構成です。

このミニマルパートは、そもそもは僕が考えたのではない。当初、FLAT122時代、盟友のギタリスト・平田君が僕に対する宿題として、楽譜に書きなぐった拍子が元になっている。僕が勘違いして力技で作曲し、Spiralの中間部に入れてしまったのである。音楽内容に合わせて若干の変更はあるが、基本線は殆どそのままである。例えば5/4を10/8というようにリズムと音楽において表記を変えているところはある。

6/8→4/4→10/8→12/8(6/8)→14/8→7/8 3/8ブレイク

18/8(5+6+7)→11/8→13/8

Dmで始まり、Dmで終わるが、途中E♭となったり、Cとなったりと変化はある。最終パート13/8ではDmに2拍だけ半音下のD♭キーのリフをテンション的に交差させている。これはFLAT122のCD収録ではなかったテクニックとなる。このミニマルパートは本作品で最も技術を要するパートであることは間違いない。

この後4拍ブレイクを挟んだ20拍子区切りの駆け上がりはギターやベースにとってはフレットの関係から大変難しく不評であるので、どちらかというとピアノと管楽器でユニゾンした方が良いかも知れない。

この中で最も特異なパートは、前半で出現する12/8で、これは右手E♭のフレーズだが、左手はDをルートとするクロマティックを16音符で4拍子リフで駆け上がる、これは最近まで協和してキレイに聴こえるように修正していたが、最近FLAT122を再生するにあたり当然のことながら戻している。FLATはあくまでも特異性があってのバンドなので。アヴォイドをアヴォイドのようには聴かせない。なかなか良いポイントだと思う。

ex1.このように左手Dルートのクロマティック。しかしして右手はE♭リフ、、一体何を考えているのか?

f:id:ktg0912:20160514161333p:plain

ex2.ブレイク後の9/8 5+6+7という右手の割り方に左手は3×6の機械的な割り方のポリリズムとなる。

f:id:ktg0912:20160514161350p:plain

更に後半の11拍子、3/3/5という割り方はオリジナルのもの。最近この無味乾燥かつ無機質なリフに戻した。

ex3.FLAT122ではこういったリフも涼しい顔で弾かなければならない(笑)

f:id:ktg0912:20160514161402p:plain

ex4.20拍子括りのキチガイのような駆け上がり。ピアノは3度の重音で弾く。僕だったらこんな作品を作る人とはやらない。自分の作品だから弾くのである。

f:id:ktg0912:20160514162217p:plain

今までこの作品に関わった方は15人程度はおりますが、皆、いい根性してます。

譜面アレルギーの在る方は具合が悪くなるので、止めた方が無難です。僕は実は譜面は苦手なのです。結果としてこうした譜面が出来ているだけです。作曲する時は譜面など全く意識しませんから。

こうしてみるとモードとクロマティックで出来ているのですね。インターバルとしては絶えず増4度、つまりはリディアンを意識しているわけで、この#4度を意識している関係から、例えばCを弾いていてもEm7.9が意識に入ったりしているわけです。つまり9thのところが脳裏で鳴っているのですね。

自分の脳の具合が、わけが分からなくなる一歩手前です(笑)

掘り下げようと思うとこのパートは数年かかりそうなので、止めておきます。

そんな時間があったら練習します。どうにも下手なのだから。♬