自作*アナライズ

作曲した内容の公開と分析です。参考となる部分があったら嬉しいです!

「Matsukura Snow」をシンプルに!〈続〉

てなことでこのやたらとゴチャゴチャとしていたダメダメな構成を整理するという記事を昨日書きましたが、ようやくほぼ完成したところです。

「ほぼ」というのは細かいパートのつながり、それから最後の終わらせ方で若干の手直しを残しているからです。

コードワークはかなり単純なところと、ギターソロパートのように新しいタイプのヴォイシングを使ったところとハッキリと分けています。

それがまたこの作品の現アレンジの肝だと思います。

 

ex01.ギターソロのコードプログレッション2コード2種、それぞれ2回づつリピートです。

E♭/Fm7(♭5) / D7(#9) ×2 →GM7 / F-M7 ×2

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単純なコードプログレッションとはいうものの、基本のトーナリティがF#mとピアノにおいては少々弾き難いキーを選択しており、よってエンディングで一旦Emに落ち着かせたところから、徐々に1度づつ転調していくところなどは、自分の作品でありながら、かなりの練習を必要とする。というか自分が下手なだけという話もある(笑)

Emはともかく、そこから一旦中心となるF#mに戻し、更にG#mに転調するとなると、技を利かせた広範囲に指を持って行く素早いアルペジョなどは超難しい。

止めときゃ良かった!思いましたが、考えがブレて行くことを極力避けているので、こう言った場合はとにかく出来るまで練習しないといけません。

転調の行き着いた先G#m。この後A♭に転調して、この作品の終わりへと向う。

 

ex.02 こういったスタイルでEmからG#mまで転調を繰り返す。寄せては返すさざ波のイメージだろうか。

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結局この作品の構成整理と白紙からの完成まで2週間という時間を要した。

ない頭をしぼって考えた部分も多く、重層的な試行錯誤の世界は思い起こすと気持ちが悪くなるほどだ。

しかし大切なのはあくまでもイメージであり、それをどのように表現するか。

アパートの群れを覆う銀世界、闇の中、水銀灯に照らされる白い欠片、屋上から角度を変えて眺めるパノラマ、赤い屋根の電話ボックス、クリスマス時分に開かれるカトリック系幼稚園のバザー。今では神様はベートーベン一人と決めているが、お弁当をいただく前のお祈りや、園長先生が仏人であったこと、12月に開かれる園児の劇がキリスト誕生であったことなど、しっかり心に刻まれている。やれやれ宗教の力というのは侮れないのである。

さてこれで難産だったこの作品の作業は大体終わった。後は楽しみつつ、ドラムパートを面白くするとか、先に述べた今ひとつあっさりし過ぎているエンディングに少しだけ梃入れを行うこととする。

ではまた♬