自作*アナライズ

作曲した内容の公開と分析です。参考となる部分があったら嬉しいです!

「波濤」に着手

「波濤」は林芙美子の小説のタイトルである。

それは後から知ったことだったが(不勉強なことで恥ずかしいです)、

モデルとなった町は「釜石市」だった。

この偶然を今でも気に入っている。

生まれ育った町、北の隅っこにある鉄と魚の町「釜石」

 

波濤は、僕の作品中では最も愛着のある作品となる。FLAT122の柱とするべく作曲に着手したのは、2003年9月に聴いたトッパンホール「児玉桃」さんのメシアンがきっかけだ。あれは「幼子20の眼差し」というとてつもない難曲であり大作なのだけれど、これですっかりノックアウトをくらった僕は、どうしてもこういう精神性というのか、イメージだけではない、深堀した作品を造りたくなったのだった。

しかしながらプロトタイプとして作曲した内容は、当然のことながら力不足でお寒く、また当時のFLATの実力では形になる気配すらなく、何だか旧態依然の出来の悪いロックの域を出なかった。

その練習時のサウンドは今でも耳から離れない。

結局この作品が形になって吉祥寺のシルエレ等で普通に演奏出来るようになるまでには2年近く必要だったことになる。

しかし、この作品の救いはそのシンプルかつハッキリしたテーマと、展開部の特徴的なリフにあって、決して捨て去っていいか?と言えば「それはちょっと勿体ない」程度には感じていたのである。

がまさか形にするのに2年も待たなくてはならないとは、どれだけ不器用で試行錯誤するのだ?と呆れる他は無い。また、ドラムが正式に田辺君が入って、新しくタイトなリズムを刻んでくれたことも後押ししてくれたと思う。

バンドはドラマーひとつだ!!

それは、ずっと変らないであろう僕の考え。

さて、この波濤と、最後にパノラマというのをやり直して、一連の作業を一旦終わる。

1.Spiral

2.Neo Classic Dance

3.Matsukura Snow

4.Hato(波濤)

5.Panorama

この5作品は紛れもなくFLAT122を形作った中心選手であり、何と言うか風変わりな作品ばかりだが思い入れだけはとても強い。

FLAT122を長く聴いていただいている少し変った方達(笑、、ありがとうございます)にとっては、普通にスタンダードなスタンスと思う。

しかし敢えて、今、事情により新しいギタリストを迎えることになっており、そのついでにハードルを数倍高くしたのである。

波濤は、それでもテーマの音価が長く、ギタリストがギターらしく弾ける珍しいパートが存在する。また即興パートもあるが、これは方向性を打ち出しており、即興と言っても、滅茶苦茶なテクニックを要求する。

 

本作もポイントとなるパートをアップしながら自作アナライズを継続しようと思います。ではまた♬