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自作*アナライズ

作曲した内容の公開と分析です。参考となる部分があったら嬉しいです!

コード表記の難しさ

ギター、ベース、鍵盤関係などのコード楽器(という言い方はともかく)が関係してくると用意する楽譜にコード表記をすることになる。

クラシック音楽ではコード表記はないけれど、バンド音楽においてメンバーとのやり取りの要素としてコードは肝となる。

特にピアニストの自分の中ではベーシスト、これほどコードを強く意識させれる楽器もない。

ピアノで作曲するが、そのピアノが奏でた音楽の響きからコードを割り出すのは意外に面倒で時間を要する作業だ。

自分の音楽作業の中では最も割り切った作業的なこととなる。

しかし、これを通らないでリハーサルは難しいだろう。

例えば、CであるのかCM7であるのか?というだけでも数分間は考えたりする。ベースがいつでもルートを弾くわけではないし、またそういう音楽をやっているのでもない。

パートによっては、ピアノがベースよりも低く潜り込み、ベースはチェロやヴィオラのイメージで演奏する場合だってある。

そう言った時に、このコードの構成音によってはベーシストが誤解したり、こちらがベースという楽器に対する知見が足りなくて、サウンドを大きく損なってしまう危険がある。実際、こういうことは日常茶飯事であり、であるからしてリハーサルでの確認とコードの擦り合わせが行われる。

こんなことを10年程度は行って来たが、最近少しづつ考え方に変化があり、メンバー対する資料の渡し方をもう少し抽象的な、隙間を大きくしたものとしたい、と思うようになった。

より演奏家のキャラが前に出るように、そして自分自身の作品に大きな振幅を持たせたいからだ。

そうした時、このコード表記というのはある面、かなり邪魔な存在となる。

メンバーは僕の渡した音から読み取って欲しい。

ガイドとして、簡単な進行表を渡すが、コードは本当にシンプルな表記であり、その音楽の捉え方は、出来る限り自分の耳を通してもらいたい。

音楽は目で見るのではなくて耳で聴くのであり、聴くことがリハーサルの根本であろうと思う。

音楽にルールは必要だが、そのルールの設定は自由なのだ。最初から全てを自由とする即興は経験から先がそれほど広くない。すぐに飽和してしまう。

自分で編み出したルールが新しい音楽を造って行くに違いない。

ということで、今年活動を始めたピアノトリオではこの新しい大らかで、メンバーに裁量を委ねる方法で進めて行きたい。

それが自分にとっても余計な負荷を無くし、最も中心に置きたいピアノ演奏と音使いに気持ちを持って行けるのだ。

早くこのようにすれば良かったのに、、と思う今日この頃であります。