自作*アナライズ

作曲した内容の公開と分析です。参考となる部分があったら嬉しいです!

果てのない音宇宙 - マイルス

彼のマイルスは「この世にある、あらゆる音の組合せを全て知りたい」と、言ったそうです。音楽家としては比較にもなりませんが、気持ちだけは一緒です。

 

こんにちわ!

このサイトを執筆?しておりますタカと申します。いつも読んでいただきありがとうございます。引き続き、よろしくお願い致します。

 

さて、昨日は今年からスタートさせましたピアノトリオの今年初リハーサルでございました。このピアノトリオの前に「ジャズ」と付けるかどうか、というのが実に悩ましい(笑)わけでして、流石にプログレでやってきた僕にとってもこの編成となると、音出しした瞬間に、これはもはやプログレという星から脱出して、違う星に来たなと、いう感がしました。

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▲写真 リハスタのヤマハP-90 P-80の後継モデルとしてリリース。短命で終わった。どこか野暮ったく、レスポンス鈍く、そして何故かやたらとピアノらしい音は健在。

 

それは自分のピアノに要因があるのではなく、ドラムの佐山さんがまずもってジャズドラマーだからです。彼は「自分のドラムはジャズではない」と言っておりますが、僕の立ち位置からすれば、十分にジャズなのですね。

ジャズを感じるか否か、そこには個人差が相当にあります。議論の土俵にあげるのは意味が無い気もしますが、例えばCDリリースして帯に表記される内容としてジャズという言葉がそこに在るかどうかは、案外重要という気がします。

そして、ベースの中島君は数年ぶりのスタジオ再会でしたが、演奏内容が変ったように感じました。これは彼が最近ビッグバンドに参加したり、ジャズバーでの演奏など活動をジャズ寄りにしている影響なのかも知れません。以前はずっとロック寄りだったと思いますが、弾いている内容が線的になり、ピアノやドラムに対して時折、鋭角に入り込むところがあって僕は今の彼のスタイルはなかなか良いと思います。それでいて元々の良きキャラである重く、ドッシリしたところは失っていないので。そういうことでリズム隊がジャズ方向にシフトしているので、ピアノが何を弾いてもジャズっぽくはなっちゃう、のですね。ですので、これまでやってきた僕のスタンダード曲はもしかしたら違って来るのかも知れません。しかし、それはそれで良いでしょう。素直に未来を見詰めると!!

さて昨日のポイントは、右手でC-comdim sc(つまりはCコンビネーションディミニッシュ、長過ぎるのでコンデミと呼ぶ)においてハーモニーの変更を行ったということになります。

当初は、

G♭ E♭ C A だったと。しかしこれを、、、、

Cm Am7 A7 C7 と変更した。

大きな理由として、右手のフレーズがGからのスケールとなっているのにG♭と持って来ているので、アヴォイドしているわけです。しかしそれは確信犯的なものでした。

そして現場でベースに弾いてもらうと、ベースとピアノの音のアヴォイドは想像以上に厳しく、例え理論的には協和しているはずでも、ルートやサウンド面から濁って聴こえる場合もあるわけです。ですので、コンデミのように何でもありのようなスケールにおいても注意が必要。

次に、こちらの方がむしろ僕には大切なところなのですが、このマイナーコードと7thコードをマルチトニックシステムで入れたことにより、独特な哀感が出るのですね。

それは複雑なイメージです。右手がコンデミの奇天烈な感じがあるのに、左手は陰影を演出するので、独特な表現を得ることが出来ます。厳密に言うと、この中でもアヴォイドするところはあります。それはAm7の構成音「C」です。しかしCコンデミはD♭もそして「C」も使うわけです。それにより音の流れから、全くアヴォイドには聴こえません。キレイに音楽が響いております。

調度ATGが隆盛を極めた頃の何でもないカットシーン。ざーっ!と森の木々が風に揺れて音を点てているシーンとか、横溝正史シリーズの刹那的なシーンで使われる芥川也寸志御大の音楽とか、、イメージとして近いでしょうか。

ここで教えられることは、ルートです。ルートにおいてのアヴォイドは流石にヤバい(失礼)わけです。しょっぱなでガツーンと行くと、キツイ。

しかし、それでも他の楽器、リズム等の別要素により乗り越える作曲者もおられるかもしれないし、そもそも、そのガツーンが好き!という(^^!)変態な兄さんもいらっしゃるかも知れない。

僕はどうもこの辺がボーダーラインのようでして、ここから先はサウンド面から受け付けないですねぇ。

これからこの展開部のベースラインのやりなおしを反映させ、資料を再作成してベースの中島君に送ります。

こういうパズル的な音宇宙ってのは、基本大好きなのですね。

気分転換にはいつもオセロをやる自分ですが、どこかつながっている感じです。

ではまたお会いしましょう♬