自作*アナライズ

作曲した内容の公開と分析です。参考となる部分があったら嬉しいです!

「即興」を考えてみる

音楽における即興である。

即興というと音楽家は大体 "ひとりよがり" だから、音楽の即興でしか考えない。

僕もそうだけれど。

今、こうして書いているから、、待てよ?となる(笑)

演劇でも絵画(ペイントアーティストのような)でも即興は大いにある。

何事にも即興的にやる、、ということはあると思うし、それが上手く行く場合もあるが、駄目〜!!となると酷いことになるのも一緒だろう。

「それくらいなら決めてかかれば、、。」そういうことになってしまう。

即興においても、完全な白紙からの即興と、ある程度の流れ(進行)とテーマを決めた即興とがある。後者に関しては、驚くほど上手く行ったユニットを聴いたことがある。

確か高円寺ペンギンハウスでフロントがフルート・サックス、ピアノに「る*しろう」の金沢さんが配されておりました。まぁ、、ピアノが素晴らしいですからねぇ。。ユニット名、思い出した。「四次元」です。ドラムの沢田さんが主宰していたユニット、、と、おおっ、、芋づる式に思い出して来た(笑)

ライブにおいて、一期一会的な一発勝負は捨て難い魅力があるが、経験上これは継続するとマンネリ化する。人の考える引出しなど知れているのだ。

自由で垂れ流しの音楽の末路は聴き手からすれば拷問も良いところです(笑)

そういうことなので、即興は作曲に於ける飽和状態が叫ばれて久しい音楽を切り開く切り札的な存在(僕が言ったのではない。武満徹さんのお言葉ですね。)であることは理解出来ますが、それだけに繊細に扱いたいと思うのです。

例えば、即興はインスタントコンポーズであろうとは思います。しかし、ではそこで作曲行為をステージ上で行った場合、他のメンバーはそのトーナリティやハーモニーを一瞬で解して即座に対応出来るのでしょうか?

無理です。僕の経験上、上手く行くのは滅多にありません。

そしてこういうやり方に拘りたいのであれば、それは通常作品をさらうよりも遥かに多い即興の練習が必要となります。

即興程、回数の必要なものはないでしょう。何度も何度も条件を変えて、イメージを想定して、構成要素を考えて、楽器の出し入れを考えて、またその組合せを整理しつつリハーサルを行うことにより、即興は作品化する可能性があります。

それはマンネリ化した状態とは似て非なるものです。

耳を研ぎ澄ませて繰り返し、構成要素を精査するうちに余計なもの、不必要な欠片は削ぎ落とされ、最終的にとてもタイトでピュアな音になるでしょう。

そうした時には様々なスキルが在った方がいい。

モードのこと。ハーモニーのこと。クラシック音楽一般から現代音楽、ロック、ジャズ、民族音楽、この世に存在するあらゆるノイズ(このノイズというもの、僕は好きです)。

凡そ、この世にある音の全てを自分の脳にファイリングしているような感覚でしょうか。そういうスタンスでリハーサルを行い、柔軟で、楽しく、冷静に進行していったら良いと思います。

そして、その最終目的とは何か。

それこそが大切なこと。

言葉には曰く成り難いイメージを音によって構築すること。そういうことになると思います。楽しいことをやっているのだ、、何かこれは素敵なことだな、、そういうことが在っての音楽でありたいと思います。

結局、僕は、即興を起点として作品を生み出したいということなのか?

そんな気がして来ました。