自作*アナライズ

作曲した内容の公開と分析です。参考となる部分があったら嬉しいです!

ベースレスという事!「FLAT122」

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自作アナライズという本ブログでよく僕が、私の珍作「Neo Classic Dance」と持ち出すのだけれど、それでパートの譜面を掲載したりしてもピンと来ないに違いないと思うわけです。

音楽は聴いて初めて理解、腑に落ちるというところがあり、何しろ「聴く」ことこそが中心線に在るのだと思う。

すっかりライブ垢に塗れたバンドさんは勘違いしないで欲しい。位が上なのは聴き手さんなのである。

ということでこのFLAT122。最大の特長はベースレスというところになる。

理由?ベースが居なかったのであります。

ベースを入れたくなかったわけでも、音楽的な深い理由があったわけでもない。

しかし、意外に散見されるベースレストリオは大体こういう理由です。

ベースというのはバンドでもオーケストラでも、音楽において大変重要なパートです。ベースが一体何を弾いているのか?というのは音楽の根幹を成すものであり、ライブにおいて聴き手を押し倒すのはドラマーの役割でしょうけれど、音楽(サウンド)の出来を左右しているのはベーシストの役割と思います。

その存在が無い!というのは致命的なところがあります。

そしてまた、だからこそ逆手にとってキャラの濃い音楽を構築出来るというメリットもあるわけです。

しかし、それは作曲の段階からピアニストを悩ませることになるでしょう。ベースのない必然性を作品に持たせないといけない。

耳聡い聴き手達は、すぐに「何かベース欲しいかな!」と反応しますから。

別に「耳聡い聴き手達」に媚を売るつもりはありませんが、しかしこの聴き手の意見というのが大体は的を得ていることが多いのですね。

上記の例、僕の作品は今ではピアノトリオで演奏しておりすし、これまで様々なユニットでベーシストも参加して来ました。

しかし、やはりベースレスで演奏するという緊張感、特別な感覚は次元の異なるものです。まずもって大体の作品では左手でベースラインを描かないと形になりません。

そしてまた、それがベーシストとは違う発想、ピアニストだからこその音使いが感じられると良いと思います。

ピアニストはクラシックからジャズをテクニック、コードプログレッションからモードをはじめとする理論をガッツリやったタイプが少なくないですが、そういった音をこねくり回すことにおいてはギタリストと双璧なわけです。

こう言っては失礼なのですが、ベーシストの殆どはこの理論は弱いですね。というか理論を知っていても、知っているだけで使えていない。吸収して自分のモノとして創出出来ていない演奏家が殆どです。問題発言ですがプロでもあやしい。もの凄いテクニックだな、、と思っても弾く内容はペンタトニック一発ばかりでテクニックと音楽性の驚くべき乖離があります。ドラマーは掃いて捨てるほど上手いのが多いですが、ベーシストはまだまだ発展途上という実感があります。

個人的見解ながら、海外との差はベースに在るとさえ思います。

国内において、ベースレストリオが意外に多いのもこういう下地があるからかも知れません。

そういうことで、ピアニストはとにかくベースの分も取り込んで音楽を構築することになります。ギターでベースの役割をすることも可能ですが、このFLAT122の経験から言えば、それはあまり良い結果をもたらさない。

楽器としては、ギターの方がよりベースに近いはずですが、それが良い方向に行かないのですね。またギターの音が思いの外「質感」が軽く、EFを使わない限り、またパートのフレーズによってという特殊な事情以外ではピアノが中低域を受け持った方が良い、、というのが持論であります。

FLAT122は仏先行でアルバムを2枚リリースしました。

国内ではディスクユニオンが発売しておりますが、海外国内共に評価の高い1stアルバムは残念ながら絶版となっております。ここにアップしたジャケがそのアルバム「The Waves」となります。他にも少しだけアップがあるようですので、ご興味が沸きましたら聴いてみてください。

殆ど解散状態。休眠を続けておりますが、指が回るうちに再生させたいバンドではあります。